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澤クワルテットのシューベルト死と乙女、見事[ムード] [演奏会感想]

先週土曜日、東京藝術大学の学長でもある、澤和樹さんを中心とした澤クワルテットの演奏会を聴いてきました。
曲目は、モーツァルトの不協和音、ドヴォルザークのアメリカ、そして、シューベルトの死と乙女、というクワルテットの名曲てんこ盛りでした笑。しかも、アンコールにシューベルトのロザムンデの第2楽章というオマケまで!
本当に素晴らしい演奏で、夢見心地で聴かせてもらいましたよ。
クワルテットは、あまりライブでは聴いてませんが、これまでに聴いてきたアルバンベルク、東京カルテット、パノパなどの名四重奏団と比較しても、音色の豊かさ、落ち着いた味わい、そしてなによりもアンサンブルの熟成度合い、引けを取らない、素晴らしい出来映えだったですよ。
澤さんのヴァイオリンの音色の美しいこと、しかも、他の三人が温かい音色で包み込むよう。
中でも、CDにもなっている死と乙女は、絶品だったですよ。

http://tower.jp/article/feature_item/2017/12/05/1105
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井上道義さんの明快なショスタコーヴィッチ、そして、鬼才佐藤久成さんの癖のあるハイドン [演奏会感想]

昨晩は、群馬交響楽団の定期演奏会で、ROMUVEの第1回公開研究会のフライヤーを挟み込みました。ご覧になったみなさん、ぜひ、ご来場くださいね!

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さて、井上道義さんのショスタコービッチすごかったです。解釈は明快そのもの、事前のトークでは、ショスタコーヴィッチとハイドンとの親近性を強調していましたが、演奏の解釈もその方向でしたね。

普段は聴いているとスターリンの粛清の恐ろしさを想起するような第2楽章も、スポーツカーが駆け抜けるような爽快感。でも、あのテンポでオケは大変だったでしょうね。弦楽器の人たちは、相当に右手が疲れたろうな~。

同じく颯爽とした第4楽章も、明快そのもの。素晴らしいオーケストラの機能が発揮されました。
全体に神経質な緊張感とは無縁で、明快さと自然さが際立っていました。冒頭のファゴットソロなども、普通にはすさまじい緊張感が前面に出ますが、今回は素朴な自然さが強調されていました。

乾いた響きと機能的な音楽づくりが、井上さんがおっしゃるようにハイドンのシンフォニーを思い出すのが不思議でした。

前プロで演奏されたハイドンのヴァイオリン協奏曲は、ソロの佐藤久成さんの演奏ぶりが鬼才という評判どおりでした(笑)。クレーメルを思わせる、癖のある尖った解釈で、柔らかく精緻なバックの群響との方向性の違いが意外性を生んで、面白さを増していました。

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写真は、すごく難しいピッコロソロを吹かれた白水さんと、セカンドバイオリンの首席の秋葉さん。
いつもにも増して、分かりやすく、楽しいトークでした。
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群響のトゥーランガリラ [演奏会感想]

今晩は、群馬交響楽団の定期演奏会を聴いてきました。
曲は、オリビエ・メシアンのトゥーランガリラ交響曲です。

ロマン派の作品ではないですが、ロマン派の香りがたっぷり残っている作品でした。

繰り返される「愛のテーマ」がオンドマルトノの音色と合わさって脳(心)に作用して、本当に官能的な作品と思いました。トリスタンとの関係も深い作品ですね。

しばらく忘れていましたが、30年近く前、一時、メシアンにはまって、伝記を読んだのを思い出しました。
詩人のお母さんが、メシアンを妊娠中に「この子は音楽家になる」と予言してたのが、印象的でした。

色彩的な音のシャワーを浴びているような気分でした。
音化した群響に拍手です。

http://www.gunkyo.com/concert-list/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%85%AC%E6%BC%94/

明日は、すみだトリフォニーで3時から演奏されますよ。東京の方はぜひ!!

スクロバチェフスキーのブルックナーの第8 [演奏会感想]

先日、NHKでスクロヴァチェフスキーが振った読売日本交響楽団によるブルックナーの第8交響曲の演奏の模様が放映されましたね。

驚愕の演奏でした!

実は、ブルックナーの第8は、僕の最愛のベストシンフォニーの一つです。

ライブでも何度も聴いていますが、なかなか名演奏を聴いたことがありません。今回のスクロヴァチェフスキーさんの演奏は、本当に感動的で素晴らしかったです。

オケも誠心誠意、全身全霊を込めて指揮についていってましたね。
僕は基本アマチュアの演奏が大好きです。というのは、作品に全身全霊で真摯に取り組むことが多いからです。

でも、超一流の団体が同じように演奏した時の感動は、やはり、すさまじいものがありますね。
僕のイメージするブルックナーの8番よりも、即物的な解釈ではありますが、それでも説得力の強さと集中力の高さが勝りました。

本当に脱帽です。生で聴いていたら、席を立てなかったでしょうね。それほどの名演奏でした。
オケの素晴らしさは、いうまでもありません。引き締まったドイツの放送響の音がしました!







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