SSブログ
基調講演会 ブログトップ

美を語る、哲学者!高橋陽一郎教授 [基調講演会]

11月6日の基調講演会で「ヨーロッパ文化の結晶としてのロマン派音楽」について講演をいただく、日本大学文理学部の高橋教授について、ご紹介します。

高橋 陽一郎教授は、1966年生まれ。県立前橋高校卒業後、日本大学、同大学院(哲学専攻博士前期課程・後期課程)で学んだのち、同大学研究員、助手、専任講師、准教授を経て、現在、日本大学文理学部教授です。ドイツのマインツ大学にも留学されています。

専攻は美学・藝術学、ドイツ観念論ですが、私の知る彼は、音楽の神童でもあって、中学生の頃、よく自作のピアノ曲を聴かせてもらったり、小学生のときに作曲した交響曲のスコアを見せてもらったりしました。
その後、大学在学中、作曲家の原博(1933-2002)氏に和声法、対位法、フーガを師事し、本格的に作品を発表するとともに、音楽評論家としておもに『音楽旬報(Japan Music Journal)』誌上で演奏会批評をレギュラー執筆、その他CDやコンサートプログラムの解説などで活躍されています。

数年前、東京文化会館まで彼のピアノ曲が初演されたのを聴きに出かけたこともあります。

芸術、特に音楽を専門的に語れる哲学者としては、わが国最高の学者だと思います。
これまでにも、専門でもあるショーペンハウエルに関する書籍などを数冊書かれており、特に編著者を務められた「美についての五つの考察」(北樹出版)においては、「藝術の美しさがわかるということはいかなることか」というテーマで論考されており、ロマン派音楽を古典派音楽との対比の中で思考するために大変示唆に富んだすばらしい内容となっています。

美についての五つの考察

美についての五つの考察

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 北樹出版
  • 発売日: 2012/10
  • メディア: 単行本



↑上の書は、大学の授業でも使われているとのことですが、2016年9月20日、高橋教授が自らの25年の研究の集大成で「主著」と言われる大著が刊行されました。

藝術としての哲学 -ショーペンハウアー哲学における矛盾の意味-

藝術としての哲学 -ショーペンハウアー哲学における矛盾の意味-

  • 作者: 高橋 陽一郎
  • 出版社/メーカー: 晃洋書房
  • 発売日: 2016/09/20
  • メディア: 単行本


これはかなり読みこなすには哲学を専門に勉強した自分でも大変と思いますが、ぜひ、読んでみたいです。

なお、一般の方には、高橋教授の師匠である今道友信東大名誉教授が書かれた「美について」(講談社現代新書)は「美学」に関する入門書ですね。読みやすく、分かりやすいです。深みもあります。

美について (講談社現代新書)

美について (講談社現代新書)

  • 作者: 今道 友信
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1973/06/20
  • メディア: 新書



また、私の卒論の指導教授でもあった、渡邉二郎東大名誉教授の書かれた「芸術の哲学」(ちくま学芸文庫)は、ヨーロッパにおける「美学」の全体を理解するのに大変優れた著作だと思います。
放送大学の授業のために書かれたもので、一般の方にも読みやすい哲学書です。

芸術の哲学 (ちくま学芸文庫)

芸術の哲学 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 渡辺 二郎
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1998/06
  • メディア: 文庫



ROMUVEのメインのフライヤー完成!! [基調講演会]

今日、印刷の委託をしていた業者さんから、基調講演会&記念演奏会のフライヤーが届きました~!!

S__5046274.jpg

かっこいいのができました(照)。明日から、施設での配布を始めますよ。
ちなみに、チケットの販売は、6月18日からを予定しています。

スライド1.JPG

スライド2.JPG


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽
基調講演会 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。